嫁姑問題がいつの世も起こるのはいったいなぜなのか?
共感と協調を意識してつながりを大切にする女性同士なのに、嫁と姑の間柄にはなぜいつの時代も問題が起こるのか、原因のひとつは生活習慣の違いです。各家庭にはそれぞれのやり方があり、当たり前と認識してきた常識や習慣も違います。
特に古い時代を生きた女性にとってみれば、家庭内のことはその家に長くいた人間が仕切ってきたのですから、新しく入ってきた女性に対して、どうしても厳しい評価になりがちです。一家の中の主婦としてのポジションを、姑にしてみれば嫁に奪われた意識も少なからずありますから、内に秘めた問題ともいえます。
一生懸命に頑張る嫁の立場としても、これまでの習慣との違いに我慢が積み重なり、お互いにイライラしてしまうのも困った部分です。心理的に可愛い息子を嫁に奪われたような印象があり、いつしか三角関係のような息子の取り合いが始まります。
その際にどちらの味方にもなれない息子、夫になぜなのかと疑問と苛立ちを覚えますが、精神的に母親から自立できていない証拠です。現代とは違い古い時代になる程、上下関係はシビアであり、嫁は舅と姑に尽くすのが当たり前と考えられた時代もありました。
若い時代に姑にいじめられた場合、その経験があるゆえに嫁いじめに走ってしまうこともあります。
嫁と姑が同居するとストレスがたまるというのは本当か?
嫁と姑は同居するとストレスがたまるのでしょうか。
ほとんどの場合、嫁姑問題が起こるからです。二人の女性が同じ家の中にいるということですから、ぶつかり合うことは当然です。
特に問題になるのは、家事においてです。洗濯物の畳み方や料理の仕方、それぞれにこだわりの方法があります。
どちらも自分の方法が好きですし、習慣になっていますから変えたくはありません。衛生基準も異なりますから、家中に地雷があると言っても過言ではないでしょう。
ストレスの原因になるのも当然です。嫁側にすると、年上の姑に敬意を示さないといけないと思っているはずです。
姑側は嫁が従って当然と古典的に考えるかもしれません。対立する二つの要素のために、同居生活は戦場と化することもあります。
同居する前にはメリットとデメリットを考える必要があります。色々なことを同居の前に取り決めておく必要もあるでしょう。
良く話し合いをすれば、ストレスを最小限に抑えることができます。思い通りにはいかないことがたくさんありますから、おおらかに構えることも大切です。
同居を始めたばかりのころは特に戸惑うことが多いはずです。同居は大変ですが、楽しいこともたくさんあります。
嫁姑問題を放置していると離婚になって後悔することはある?
嫁と姑の仲があまり上手く行っていないという家庭は決して珍しくありません。干渉してくれる姑に対し、嫁が不満を溜めているケースも多いものです。
そういう時に優柔不断な態度をとっていると、夫婦仲までこじれて離婚に発展してしまうことがあります。後から後悔することがないように、早い段階で対処することが重要です。
姑を諫めることができるのは、息子しかいないわけです。しかし、親子だと昔からの関係が出来上がっているので、実の親とはいえ文句を言ったり反論したりするのは意外と難しいかもしれません。
そういった時には、少し距離を置くといったことも重要になります。例えば、毎月実家に帰っていたけれど、2か月に1回にするといった具合です。
また、必ず実家とやり取りをする際には、自分が窓口になることも大切になります。息子ではなく嫁に連絡してくる姑世代も多いですが、最近では必ず女性が家庭のことをやると決まっているわけではありません。
お互いに自分の実家のことは自分で対応するという家庭も増えています。特に共働き世帯などでは、男女の役割分担は昔とは大きく異なります。
嫁と姑が直接触れ合う機会を減らすことで衝突も少なくなり、結果的に離婚も回避できて後悔することもなくなるでしょう。